カードローンの返済はより多く、より早く支払うのが基本
約定返済と随時返済
カードローンの返済は、毎月1回の返済期日(約定返済日)が設けられ、その期日に契約時に定められた返済額(約定返済額)を支払う約定返済が一般的です。
また、約定返済日以外にも随時返済(繰り上げ返済)で、いつでも好きなタイミングで返済することが出来ます。
約定返済では、支払った金額のいくらかが利息の返済に充てられますが、随時返済では支払った金額は全て元金(借りているお金)の返済に充てられます。
約定返済額は、カードローン会社ごとに借入の金額によって定められている毎月の最低返済金額です。つまり、約定返済額を毎月しっかり払っていると、いずれは返済が終わります。
しかし、お金を借りている間は利息がかかっていることを忘れてはいけません。先ほど説明した通り、約定返済の場合返済額のいくらかは利息の返済にまわってしまうため、約定返済だけをしているとなかなか元金が減らず、返済が長期化してしまいます。
そのため、カードローンの返済は毎月必ずある約定返済の期日を守ってしっかりと支払い、お金に余裕がある月に随時返済で元金を減らしていくというような効率的な返済をしていくことが重要です。
少しでも多く返済し元金を減らすことが早期完済のポイント!
どうして返済が長期化すると利息の負担が大きくなるの?利息の総額は最初から決められていないの?
利息は基本的に日割りで計算されます。つまり、借入している期間が長くなればなるほど利息の負担が大きくなっていきます。
ということは、早く返済を終わらせることで返済総額を少なくすることも出来るっていうことだね!
残元金 × 金利(実質年率) ÷ 365 × 利用日数 = 利息
※カードローン会社によって、閏年は366日で割るところもあります。
例えば、カードローンから金利18%で10万円を借り、30日後に返済すると元金の10万円の他に30日分の利息の1,479円を足して、10万1,479円を支払います。
しかし、借入日から10日目に返済すれば利息が493円に減るため、10万493円を支払うだけで済みます。
仮に、借入日の翌日に返済すれば、利息はたったの49円です。早く返済すればするほど、余計な利息を支払わずに済みます。
10万円を金利18%で借りて、30日後に返済した時の利息
【利息計算】100,000×0.18÷365×30=1,479円 【元利合計】101,479円
10万円を金利18%で借りて、10日後に返済した時の利息
【利息計算】100,000×0.18÷365×10=493円 【元利合計】100,493円
10万円を金利18%で借りて、翌日に返済した時の利息
【利息計算】100,000×0.18÷365×1=49円 【元利合計】100,049円
カードローンの返済額は毎月同じ?
現在は、多くのカードローン会社が返済方式として「残高スライドリボルビング方式」を採用しています。残高スライドリボルビング方式とは、借入の残高によって毎月の返済額がスライドしていくというものです。つまり、返済が進むにつれて借入残高が減り、毎月の負担も少なくなってくるということになります。
そして、返済金額の決定方法には「元利均等方式」と「元金均等方式」の2種類があります。
元利均等方式
毎回の返済金額は一定ですが、利息と元金に充てられる金額が借入残高によって変わってくる返済方式です。
返済回数 | 利息の返済 | 元金の返済 | 返済額合計/月 |
---|---|---|---|
1回目 | 6,164円 | 3,836円 | 1万円 |
2回目 | 6,117円 | 3,883円 | 1万円 |
3回目 | 6,069円 | 3,931円 | 1万円 |
このように毎回の返済金額は変わらずに返済していくにつれて利息が減り、元金返済に充てられる金額が大きくなっていく返済方法です。
元金均等方式
元金を返済回数で割って毎月の返済金額を決定し、その金額に利息を上乗せして返済していく方式です。
返済回数 | 利息の返済 | 元金の返済 | 返済額合計/月 |
---|---|---|---|
1回目 | 6,164円 | 1万円 | 1万6,164円 |
2回目 | 6,041円 | 1万円 | 1万6,041円 |
3回目 | 5,917円 | 1万円 | 1万5,917円 |
このように毎月元金を一定額返済していき、そこに利息を上乗せしていく返済方式です。
どちらも毎月一定の金額を返済していきますが、毎月の元金と利息の合計返済額を一定にするのか、元金の返済を一定にするかの違いがあります。
借入残高が減らすことが利息を減らす事になる!
カードローンの返済総額を少なくするためには、毎月少しでも多くのお金を返済していくことが重要です。
例えば、カードローンから金利18%で30万円を借り、元利均等方式で毎月1万円返済していく契約をすると、返済回数は41回となり、総返済額は約401,000円になります。
そこで、毎月の返済額を2万円に増やすと、返済回数は18回に減り、総返済額も約342,000円になるため、約59,000円も利息を減らすことができます。
30万円を金利18%で借入し、毎月1万円返済した場合の総返済回数と金額
【返済回数】41回 【総返済額】401,000円
30万円を金利18%で借入し、毎月2万円返済した場合の総返済回数と金額
【返済回数】18回 【総返済額】342,000円
なお、月々の返済額を増額するのが難しい場合は、年2回のボーナス月に多めに返済することでも、返済回数と総返済額が減らすのに有効となります。
仮に、前記のケース同様、借入金が30万円で金利が18%、毎月の返済額が1万円だったとします。
そこで、年2回のボーナス月に3万円をプラスして4万円を支払うようにします。その結果は、返済回数が41回から24回に減り、総返済額も約401,000円から約363,000円となって、ボーナス払いをしない場合より、返済回数で17回、総返済額で約38,000円も減らすことができます。
消費者金融ならインターネット、銀行カードローンは提携ATMでの返済がお得!
追加返済や繰り上げ返済の方法には主に、コンビニATMの利用とインターネット振込があります。どちらも24時間365日利用できますが、消費者金融カードローンの場合は、コンビニATMを利用すると手数料が掛かるので、インターネット返済の方がお得です。
消費者金融の提携ATM手数料
お取引額 | お借入時 | ご返済時 |
---|---|---|
1万円以下 | 108円 | 108円 |
1万円超 | 216円 | 216円 |
また、銀行カードローンはコンビニATMを無料で利用できますが、インターネット返済には対応していませんので、コンビニATMより随時返済していった方が良いでしょう。
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