カードローン審査に通らない人とはどんな人?審査落ちの原因を徹底解説!
カードローンの契約を申込んでも審査に通らない人が少なくありません。大手消費者金融でも今、審査通過率は44%~48%程度になっていますので、約50%の人は審査に通らないことになります。
2015年第3四半期審査通過率
消費者金融/月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間平均 |
---|---|---|---|---|
アコム | 49.3% | 48.9% | 47.3% | 48.4% |
プロミス | 44.5% | 45.5% | 43.5% | 43.4% |
アイフル | 45.7% | 47.0% | 47.5% | 46.0% |
審査通過率ってどうやって計算してるの?あと、これってちゃんとした情報なの?なんか怪しい..。
審査通過率は、新規顧客数÷新規申込数×100で出しています。審査通過率は各カードローンの公式HPで掲載されていますので、信頼性がある数字なんですよ。
そうなんだね!もっと審査に通る人多いと思ってたけど、意外に少ないんだ!消費者金融でも審査は厳しいんだね。
消費者金融が最盛期だった2000年頃は審査通過率は60%を超えていましたが、貸金業法改正(総量規制)によって一時30%台に落ちました。今の数字は昔に比べれば低いですが、企業努力によって徐々に回復してきているんですよ。
審査に落ちた理由(原因)をなぜ教えてくれないのか?
なんで審査に通らなかったのか1時間もお願いして聞いたのに、結局教えてくれなかった…。
どんなにしつこく聞いても教えてはくれません!1時間も電話するなら、カードローンの事をもっと勉強しなさい…。
なぜ、カードローン会社は審査に落ちた理由を本人に教えないのか?それはいくつもの理由があるのですが、例えば他社の支払いを1週間延滞していることが原因で審査に落ちたとします。
それを本人に伝えれば、きっと延滞しているローン会社に支払いをしてもう一度申込してくるでしょう。しかし、最初のカードローン会社では「1週間延滞をしていた」という事実があったことだけで、もう融資はしたくないのです。
なので、その人が他社に入金後にもう一度申込をしてきても、きっと融資はせずに断ります。すると、「さっき落ちたのは延滞が原因だと言っただろ!今はもう返済してきたから審査を通せ!」とクレームになるのです。
お金が無い中で他社の入金をしてきたのですから、それなりに苦労して工面したお金だったに違いありません。それなのに融資をしてくれないと分かると、クレームの度数は倍ぐらいに膨れ上がります。
このように、審査が通らなかった原因を伝えると、借りたい人はその原因を修正して再び申し込めば融資を受けられると思ってしまうのです。このような誤解やクレームを防ぐ意味でも審査結果は伝えないことになってます。
審査に落ちる原因は主に6つ!?
カードローン会社には明確に審査基準があります。その基準をクリアしなければ借りることはできません。多くの審査項目があるのですが、大まかに分けると以下の6つになります。
- 申込者がすでにカードローン全体で年収の3分の1に近い借入をしているため、総量規制に抵触する。
- 短期間に複数のカードローンに申込んだために「申込ブラック」になっている。
- カードローンの利用件数が多いことから、返済における回収リスクが高くなっている。
- 申込条件(年齢や安定収入など)に適合していない。
- 申込書の記載において、借入残高や年収などに虚偽(嘘)がある。
- 債務者の属性内容が業者における貸出の基準点数に満たない。
銀行カードローンは総量規制対象外で年収3分の1は関係ありませんが、審査は消費者金融よりも厳しくなりますので、1/3規制が無いと言っても、実際に総量規制以上借りることは難しいのが現実です。
おまとめローンや借り換えローンなどであれば、公務員や大会社勤務などの良い属性であれば総量規制以上に借りられる可能性もあります。しかし、それらの人はごく一部になりますので、銀行で年収3分の1以上借りられることは、ほぼ無いと言っても良いでしょう。
審査に通らない原因で注意したいのは、1ヶ月に4件以上のカードローンに申込むと申込ブラックとなり、逆に審査に通りづらくなるということです。
申込ブラックの定義は1ヶ月に4件と明確に決まっているわけではなく、カードローン会社の審査によって件数は変わってきます。1週間に3件以上他社申込があった時点で融資不可になるところもありますし、1ヶ月で5件以上のところもあります。
申込ブラックとはなに?申込みすることで借りられなくなる?
申込ブラックとは、一度に数社のカードローンへ申込みしてしまい、借りれなくなることを俗に言います。申込した情報は指定信用情報機関に6ヵ月間登録されるので、その人が、どれだけ融資の申込みをしたのか、半年以内であれば分かるのです。
仮に、1日に5件もの申込み情報があったとしましょう。その場合、カードローン会社は不審に思います。一般的に考えて、1日に5件もローンの申込みをすることはおかしな話です。
よほど切羽詰まった状況なのか、なんらかの理由でまとまった資金が必要なのか、いづれにせよ、貸付する立場から見れば、少しでも不審な点があった場合、リスク回避のために貸付不可にすることを選択するのです。
その為、申込み情報が多い人は借入が全く無く、勤務先もしっかりしていたとしても融資を断られる可能性があるのです。ちなみに申込情報は6ヶ月間保管されているので、その間の申込を停止すれば申込情報は消えて、契約ができるようになります。
【カードローン審査における豆知識】
カードローンは借入や返済を繰り返すものであるため包括契約になっており、借入金を完済しても契約は継続されています。
従って、借入残高が無くてもカードローンの利用件数に数えられることがあり、審査においては借入額の増加するリスク要因として捉えられます。そのため、使う予定の無いカードローンは「解約」しておくことが賢明です。
信用情報に事故情報がある人は審査に通らない!
そして、審査に通らないどころか審査からオミットされる要因として、指定信用情報機関に登録されている返済事故情報の存在があります。返済事故情報には以下のようなことがあります。
●長期延滞
指定信用情報機関における延滞は返済が3ヶ月以上滞ることを意味しますが、業者には独自に2か月で延滞とするところもありますし、1ヶ月の滞納が2回発生した時点で延滞としているところもあります。
●強制解約
返済を一定期間以上延滞すると、業者が一方的に契約を解除します。
●債務整理
債務整理というのは現在の債務を減額してもらったり、返済を免除してもらったりする手段のことです。債務整理には色々な種類があり、債務者が個人的に行う任意整理、裁判所を通して法に則って行う自己破産や個人再生などがあります。そして、すべての債務整理が記録として登録されています。
事故情報は5年間は登録されます
基本的に事故情報は5年間指定信用情報機関に登録されているため、その期間内に借入を申込んでも審査対象になることはありません。
もし、審査に何回も落ちるようなら、自分の信用情報を確認するのも有効であり、指定信用情報機関に自分の信用情報を照会することができます。ただし、確認できるのは自分の信用情報だけで、第三者の信用情報を見ることはできません。
指定信用情報機関は2つあり、JICCと、CICです。それぞれ情報開示の申込みが必要となりますが、今は窓口・郵送以外にも携帯電話やスマートフォンからの開示申込み手続きができるので非常に便利になっています。
JICCで自分の信用情報を照会したい人はこちら、CICを照会したい人はこちらを参考にしてください。
指定信用情報の内容や事故(異動)情報などについてはこちらのページへ
申し込みで嘘の年収を入力したら借りられないってホント?
思いついたんだけど、申し込み時に年収3000万円って記入したら普通に借りられるんじゃない?本当はそんなにないけど!
嘘の年収を申告することは虚偽申告となり、詐欺に発展する可能性もあります。そもそも、高額年収かどうかは申込内容を見れば分かることなので、嘘はバレますよ..。
カードローン会社は年間で何万件の審査をしていますので、嘘の年収を申告しても高確率で嘘はバレます。お金を借りることはお互いの信用取引になりますので、嘘を付く人にお金を貸す人などいません。
もし年収が嘘の申告だと発覚すれば、審査が通りずらくなることは本当です。
嘘の年収で申込したらどうなるのか?
仮に年収500万円の人が年収1,000万円で申込したらどうなるのか?年収が倍になっていますので、総量規制の借りられる上限は166万円→333万円に増えます。しかし、カードローン会社は先ほども言ったように、年間何万件の審査をしていますので、会社規模・勤続年数・役職・家族構成などである程度の年収は予想ができるのです。
もし、その予想を外れた年収を申告してきた場合、証明のために収入証明書の提出を求めることになります。消費者金融の場合、借入が50万円以下で他社の借入との合計が100万円以下の場合は原則収入証明書は必要ありません。
しかし、申告の年収が怪しいと思った場合は、間違いなく収入証明書の提出を求められるでしょう。収入証明書が無い又は取得できないと言えば、さらに信憑性が低くなり、審査は通らずに断られる可能性が高いと言えます。
このように、嘘をつくことによって、本来は必要のない収入証明書を求められることになります。貸金業で働いていると、嘘をついてまで借りたい人=危険な人と考える傾向があります。
危険な人とは、延滞や詐欺などで将来的に回収困難(貸倒処理)になる人を指します。ちょっとした気持ちでついた嘘は、貴方の信用を一気に無くすことになりますので、やめておいた方が賢明でしょう。
【ガレオ先生による借りられない人まとめ】
カードローンが借りられない人の大部分は多重債務が原因ですが、それ以外でも申込ブラックやスコアリングの点数不足、信用情報上の延滞や事故情報、虚偽申告による信用低下などがあります。一度審査に落ちた場合、半年間は同じところに申し込みしても借りられません。
そのため、1回審査に落ちると、半年過ぎるのを待つか、別のカードローンへ申し込みするしか方法が無いのです。最もやってはいけないことは、1度審査に落ちて、1週間~2週間おきに同じカードローンへ申し込みすることです。半年間は借りられないので、まず融資は断られるのですが、申し込みの度に信用情報を照会されるケースがありますので、高い確率で申し込みブラックになります。
申し込みブラックになれば、他のカードローンも借りづらくなるので、借金はほとんど無いのに、どこからも借りられない状態になってしまうのです。
カードローン審査基準とは?申込みに知っておきたい基礎知識
指定信用情報機関とは?カードローンの信用情報
カードローン同時申し込みによる申込ブラックとは?
カードローン申し込みから借入までの流れ
収入証明書不要で借りれるカードローンはあるのか?
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