おまとめローンと借り換えローンの違いと成功の秘訣をプロが解説します!
最近の消費者金融では「おまとめローン」を扱うところが多くなっています。銀行ではおまとめローン専用のローンを展開しているところはほとんどありませんが、おまとめローンとして代用可能なカードローンを提供しているところは少なくありません(利用目的がおまとめローンでもOK)。
おまとめローンを利用する時に「借り換え」という言葉が使われることが良くありますが、厳密にはおまとめと借り換えでは用途が違います。
- おまとめ
複数社からの借り入れを1つにまとめること - 借り換え
現在利用しているカードローンを他のカードローンに乗り換えすること
おまとめローンのメリット・デメリット
メリット
- 返済管理が楽になる
複数社から借入をしているということは、毎月複数回ある返済期日に追われることになります。おまとめローンは、借入先を1つにまとめることで返済日も毎月1回となり管理が楽になります。また、返済額の管理も1つでいいので、完済までのシュミレーションもしやすくなります。
- 返済総額が低くなる
まとめることで金利が低くなる可能性もあり、利息の負担が減ることにより結果的に返済総額が少なくなることもあります。
例えば3社からそれぞれ金利18%で50万円借り入れをしていた場合、30日間の利息は22,191円となります。しかし、1社にまとめて150万円を金利15%で借り入れした場合、30日間の利息は18,493円となります。
1ヵ月当たりの利息負担が3,698円少なくなるため返済総額を減らすことも可能です。
デメリット
- 返済総額が増えてしまう可能性がある
先ほど金利が下がるため返済総額が減る可能性があると言いましたが、金利が下がっても返済総額が増えてしまう可能性もあります。
金利が下がるのに返済総額が多くなるのはどうしてなの?
おまとめローンをした場合、月々の支払い額が少なくなるところがほとんどです。そのため返済期間が長くなり、返済総額が増えてしまう可能性があるのです。
- 審査が厳しい
おまとめローンをする場合、もちろん審査があります。複数社からの借入をまとめるため必然的に高額の借入となり、金利の低いところほど審査に通りにくくなります。おまとめローン専用の商品があるところだと審査が通過しやすいと言われていますが、これまでの返済状況や、取引状況を見て審査が行われるため返済がきちんとされていないと審査は通過しにくいでしょう。
借り換えローンのメリット・デメリット
メリット
- 金利が低くなり返済総額が減る
借り換えは、同じ金額を低い金利で借り入れするため返済総額が減るという点が最大のメリットです。借り換え先を選ぶ際は、上限金利が現在利用しているカードローンより低いところを選びましょう。
- 毎月の返済額を少なくすることが出来る
金利が低くなると毎月の返済額が今より少なくなることがあります。ただし、この場合は必然的に返済期間が長くなり、返済総額は変わらないもしくは多くなってしまうケースが多いです。
- 返済コストを削減することが出来る
手数料無料の提携ATMがあるカードローンに借り換えすることで返済の際のコストを削減することが出来ます。
デメリット
- 返済総額が増える場合がある
借り換えは現在の条件よりもいい条件で同じ金額を借入することなので、基本的にはメリットの方が多いです。しかし、メリットでも説明した通り、金利が低くなると毎月の返済額が少なくなることが多いです。そうすると返済が長期化してしまい結果的に返済総額が増えることがあります。
毎月の返済額を減らす目的で借り換えをした場合はそれでも良いのですが、返済総額を減らす目的で借り換えをした場合は毎月の返済と併せて積極的に繰り上げ返済をしていくことが重要です。
おまとめと借り換えの違いは繰り返し借入が可能かどうか
おまとめローンと借り換えの決定的な違いは、おまとめローンが返済専用の目的別ローンであるために基本的に追加の借入はできませんが、借り換えの場合は同じカードローンなので、繰り返しの借入が可能な点です。
【重要ポイント!】
おまとめローン ⇒ 返済専用のローン。限度額内での追加借入ができない。
借り換えローン ⇒ 繰り返し限度額内での借入が可能。
※銀行ではおまとめローンで追加借入ができるローンもあります。(東京スター銀行など)
※消費者金融のおまとめローンではほとんどが返済専用となっています。
おまとめ・借り換えで失敗しないためには?
いかに低い金利のローンに換えられるかが、おまとめローン・借り換えローンの成功のカギとなります。
ただし、毎月の返済を楽にしようとして返済期間を長くすると月々の返済額は少なくなりますが、最終的な返済総額が多くなり、借り換えしたメリットが小さくなってしまいます。
例えば、残高が100万円ある現在のカードローンから、金利の3%低いカードローンに借り換えたとしても、返済期間を2年延ばすと結果的に返済総額は20万円以上も多くなるのです。
おまとめローン総返済額の詳細は、おまとめローンのメリットとデメリットとはなにか?で詳しく書いています。
そこで、返済期間を延ばしても返済総額に影響を及ぼさないようにするためには、最低でも5%以上金利の低いローンに換えることが必要です。
金利の低いカードローンと言えば、銀行のカードローンが最も適しており、銀行カードローンの多くが、おまとめや借り換え目的でも利用はOKとなっています。
おまとめ・借り換えを銀行カードローンでするメリット
銀行カードローンは借入額が100万円を超えると金利が12%を切るようになるため、仮に消費者金融カードローンから18%の金利で借りていれば6%以上の金利差が出ます。
そして、銀行カードローンは貸金業法の総量規制の適用を受けないため、年収の3分の1以上の借入額になったとしても、カードローンに申込むこと自体は可能です。
なお、カードローンをまとめるメリットには利用件数を減らすことによって、信用情報上での借入件数も減ることから、新たなカードローンを利用する時の審査に通りやすくなるということもあります。
3件で150万円借りているよりも、1件で150万円借りていた方が、カードローンの審査には好印象なのです。毎月の返済額や金利を下げるだけでは無く、次回のローン審査まで有利になるメリットがおまとめローンには存在していると言えるのです。
▲目次にもどる
カードローン即日融資の意味と方法
収入証明書不要で借りれるカードローンはあるのか?
おまとめローンのメリットとデメリットとはなにか?
カードローン限度額【融資額・極度額】の説明
無利息カードローンの種類と特徴【消費者金融・銀行】
コメント
この記事へのコメントはありません。
コメントする